先日、札幌市内で消防設備点検を行ったアパートの火災受信機です。
弊社にご依頼頂いて初めての点検でしたが、
今まで、見た記憶が無い受信機でした。
データ等を控える為、内部を確認していたら、
メーカーがなんと「東京芝浦電気株式会社」現在の東芝です。
型式失効の設置上の特例期間は過ぎているのですが、
(型式失効:現行の技術水準に適合しなくなった旧式の機器で、用途や条件によっては、交換を消防法で義務付けされております。)
共同住宅の場合、交換は義務付けされておりません。
ただし、交換部品等の欠如や経年劣化により正常な動作を見込めるかは難しいので、
交換義務が無い場合でも、提案としてリニューアルをおすすめしております。
型式失効以外でも、各メーカーにて生産終了から10年程度は部品在庫の確保に努力されているようですが、確実ではないようです。
業者としては、古い機器は交換して安全に、確実に作動する状況を作りたい気持ちもありますが、お客様の気持ちで考えると消防設備は交換したからといって、直接利益につながることは、ほぼ無い事や建物の残存期間とのしがらみで法令で指摘されない程度の保全に努めたいというお話も多く聞きます。
災害を防ぐ「防災屋」と言われる業者や営利企業としては観点からすると、失格かもしれませんが、リニューアルと機器延命の着地点を届出する消防に確認しながら、お客様と一緒に考えていきたいと思っております。
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