あんしんネット(株)です。
ここ最近、暑い日が続いております。
汗っかきが筆者は頂きものの首掛け扇風機が手放せない、この頃です。
北海道においても、今週は真夏日が続いており、先日は気温35℃を記録しました。
そんな日は、木造の賃貸アパートのオーナー様はお気を付けください。
天井裏に設置されている、熱感知器が設定温度を超え、誤作動ではなく、作動するべくして作動し、ベルが鳴り響くという光景を良く見かけます。
そういう仕事なので当たり前といえば、当たり前なのですが。。
今週だけで5件以上問い合わせがありました。
気温30℃超の場合、北海道においては断熱材を多めにしようしているので、天井裏の熱の逃げ場が無く、熱感知器の作動設定温度まで上がる可能性が高くなります。
鳴ってしまった場合、
①火災受信機の設置場所まで行き、光っている回路を確認。
②作動箇所まで行き、火災か、火災でないかを確認する。
③火災であれば初期消火、避難誘導、119番へ通報する。
この場合の非火災時の対応方法
①主音響と書いてあるスイッチを止める(火災受信機から出るブザー音)
②地区音響停止(一時停止)と書いてあるスイッチを止める(一時停止の時間は設定による。1997年製以降の火災受信機はこのタイプ)
③火災受信機に貼ってあるであろう、点検会社のシールには会社名と電話番号が記載されてますので、電話して対応をお願いする。
※音を停めるのは、あくまでも心を落ち着かせる為の一時的処置です。停めたままにしておくと火災を感知しても、お知らせできなくなります。
そういった意味でも消防設備点検をしておくと安心ですよというアピールでした。
それとは別の話ですが、少し感動した事がありました。
先日気温35℃の時、たまたま銀行に用事があり、駐車場に停めたら背後で鳴り響くベルを耳にし、高齢の女性と管理会社と住民っぽい人が困っている感じでしたので、思わず「少しだけで良ければ見ましょうか?」と声をかけてみました。
結果、小屋裏回路が作動していたので、音を停めて、小屋裏回路の配線を一時的に外し、また、ベルが鳴るよう処置しました。(小屋裏のみ火災を感知出来ない状態です。)
そのうえで点検業者さんのシールを見つけたので、会社名と電話番号を読み上げてメモして頂き、連絡して、気温が下がったら配線を元に戻すよう促して、一応筆者の名刺も渡しました。
ここまでは普通の話ですが、管理会社と住民だと思っていた方はアパートに隣接する銀行とお隣の会社の人でした。
ベルが鳴っているのに気づき、何となく外に出たら高齢の女性が困っていたので、お二人とも何かができる訳ではないけれど、そばにいた方が良いと判断して一緒にいてくれたそうです。
人間関係が希薄に感じる現代において、ドラマで見るような固いイメージの銀行職員と隣の会社の関係ない方が、一つの利益も無く、ただ心配で寄り添っているという、その光景がとても素晴らしく感じ、勝手で凝り固まった価値観なんて持つものじゃないなと反省しました。
処置後、現場から筆者が離れる時も、女性に変わり何度も頭を下げてくれました。
本来、自分には全く関係無いであろう事なのに。
私も自然にそういう事ができる人間になれるよう、頑張ろうと勉強させて頂いた出来事でした。
ありがとうございます。
Comments